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研究成果

血液中の分子を指標としたプリオン病の生前診断に関する研究

(独)動物衛生研究所プリオン病研究センター 横山隆
研究協力:PeopleBio Inc. Seong Soo A. An

表1 MDS法によるPrPdの検出

表2 MDS法による血液からのPrPdの検出

プリオン病の唯一の疾病特異マーカーである異常プリオン蛋白質(PrPSc)の蓄積は中枢神経系およびリンパ組織に限局している。異なるプリオン株、動物種を用いた実験感染動物の血液中からPrPScまたは関連分子の検出を試み、プリオン病の生前診断法の確立を目指す。その一つとして、多量体検出法(Multimer Detection System)の開発と、それを用いた疾病特異的PrP(PrPd)の検出を試みている。表に示したとおり、開発中のMDS法により、スクレイピー感染動物の脳内のPrPdが検出された。ハムスター、羊では血液中にもPrPdと考えられるシグナルが検出されている。

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