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研究成果

14-3-3蛋白の標準化からみた脳脊髄液の診断マーカーの比較と画像検査の検討

長崎大学医学部・歯学部附属病院   調 漸

 CJD患者における脳脊髄液を用いた生化学的補助診断法として14-3-3蛋白などの幾つかのマーカーの意義が報告されている。これまでに本研究班で14-3-3蛋白 (定性)とTau蛋白(定量)の二つがCJD患者での特異性・感度が高いと報告した。
しかし、14-3-3蛋白の判定基準はウエスタンブロット法による定性反応明であり、陽性の判定基準については曖昧であった。
そこで本年度は14-3-3蛋白の判定を明確にすることを目標とした。14-3-3蛋白の基準蛋白を用いて本年度の研究にて14-3-3蛋白の判定基準を明確化することが可能にし、CJD患者髄液112症例における脳脊髄液(総tau蛋白、14-3-3蛋白)、MRI拡散強調画像でのデータを示し、総タウ蛋白>MRI拡散強調画像>14-3-3蛋白>NSE>S-100蛋白の順に感度・陽性率が高いことを証明した。

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