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研究成果

酵母を用いた異種間プリオン感染の分子機構解明

研究協力者:独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター 田中研究ユニット 田中元雅

本研究はプリオン病がまれに種間の障壁を越えて感染する分子機構の解明を目指し、それはBSEからヒトへのプリオン感染機構の解明にもつながると期待される。本研究では、研究材料として優れている酵母プリオン[PSI+]の系を用いて、異なる種へプリオン感染させることのできる酵母プリオン蛋白質([PSI+]の原因蛋白質)Sup35のアミロイド構造や性質を明らかにする。また、そのアミロイドが引き出すそのプリオン株(異なる細胞表現型)との相関関係を解明する。
本年はSup35のアミロイド構造の多様性を容易に検出する手法、および、それらアミロイド構造のプリオン感染能を調べるための in vitro実験系を新たに構築した。今後、異なる酵母種の間でプリオン感染が生じる分子機構やプリオン株との関連を明らかにしていきたいと考えている。

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