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研究成果

Real-time QUIC(Quaking-induced conversion)法によるクロイツフェルト・ヤコブ病患者由来髄液中PrPScの検出

研究分担者
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 感染分子解析学
新竜一郎


図1:QUIC法による異常型PrPの増幅機構モデル

我々は以前、recombinant PrP (rPrP)のPrPSc依存的なフィブリル形成が攪拌(Shaking/ Quaking)により劇的に促進されることを見出し、QUIC法: QUaking-Induced Conversion)と名付けた(図1参照)。このrPrPフィブリルは、アミロイドの検出に用いられる蛍光物質であるThTに反応するため、今回の研究では、ThTを反応液中に加え、攪拌機能付きの蛍光プレートリーダーを使ってQUIC法を行うことで、フィブリル形成のkineticsをほぼreal-time にモニターできるアッセイ系(Real-time QUIC法)に発展させた。このReal-time QUIC法を用いてCreutzfeldt-Jakob disease (CJD) 患者由来髄液中のPrPScを検出することを試みたところ、20症例中16例で陽性であった。一方、CJD以外の疾患由来髄液20症例はすべて陰性であった。この結果はReal-time QUIC法により現在では困難な、CJDの生前確定診断の可能性が開かれたことを示すものである。

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